【ウェット】濡れている状態でのカットと乾いた状態でのカット【ドライ】
こんばんは、青森市の美容室「アオノハ」成田です。
久々に話題に上がったので、「お客様からご質問頂いた」シリーズ!
濡れている状態でカットする時と乾いた状態でのカットする時があるのはなぜ?
昔は完全ドライカットで仕上げるのはある意味「ドライカットに特化した、ある意味こだわりの店」ってイメージだったけど、ここ最近はそれも割と普通なかんじだったり、個人の采配次第というかそれぞれがそれぞれの理由、理論でカットされてるかと思います。
なのでそんな書くほどでもないかもしれないけど、お客様からしたら「なぜ?」なことだし、実際たまに質問頂いたりするので、さっとまとめて見ますね(成田の主観も混じりながら)。
ウェット(濡れた状態での)カット
〈メリット〉
・毛が濡れて柔らかくなってるので、スッと切れる。毛が逃げずにまっすぐ切りやすい。
・毛がまとまるのでコーミング(櫛でとかす)、スライスを取りやすい。
〈デメリット〉
・濡れてるのでそもそも仕上がりの状態と若干ズレがある。
・毛先の軽さなど、細かい質感が見にくい。
ドライ(乾いた状態での)カット
〈メリット〉
・仕上がりのイメージに近い状態でカットを進められる。
・乾かす工程が入らないので場合によっては早い。
〈デメリット〉
・慣れないと毛が滑るので正確にカットしづらい。
・バッサリ切るときはシザーの負担が心配(力がいる)
・バッサリ切るときは毛先が馴染みにくかったり。
いわゆる世の定説と成田の主観のミックスですが、こんなところかと。
で、現在僕は基本的にウェットでベースカットと大まかな量感調整、ドライで質感調整、前髪。というパターンが殆どです。
7割近くのお客様がカットカラー、カットカラートリートメントなので、ウェットでカットした後、カラー、トリートメント。最後に乾かした後でドライで最終調整してます。
理由は説明した通り。
なのでこういうときは、
ウェットの方が都合がいいのです。
なので長さ、ヘアスタイルを大きく変えないときはフルでドライでカットすることも割と多いです。
髪の毛は濡れてると本来ある癖が出てなかったり、乾かすことで根元が自然にふんわり立ち上がったりするので、前髪とか数ミリで世界が変わってしまうようなところはドライの状態で。
はじめに書いた通り、完全ドライカットで活躍されてる方もたくさんいるし、完全ウェットでやり切る人もいます。
自分もどっちかに決め込んだ方がシンプルだし、時間も短くなるかと思ってやって見たりしましたか、まあいろいろ悩んだ挙句いまの形になってます。
結局は美容師の価値観次第なところもあるし、お店の営業の進め方にもよるかと。
でももっと本質はお客様が喜ぶこと、喜ぶヘアスタイルになること、それが一番正しいのかと。
なのでまた悩んで100%ドライカットになる可能性も充分あるし、全然違う方法論のカットが生まれてるかも。
あ、理論派の美容師さんの「ドライカットはニューヨークのドライカットのことを言うんだよ!!」みたいな意見は飲み込んでくださいm(__)m
そんな久々に「カット」について。ご参考までに。