「似合う髪型」になりたいですか?
こんばんは、青森市の美容室「アオノハ」成田です。
新年営業も開始したところで、ぎゅっと美容師としてのお話を。
『似合う』について
何気にずっと書きたかったテーマ、伝えたかったことです。
ありがたいことに、日々ご新規のお客様にご来店頂いています。
そして初めての方には特にカウンセリングを丁寧にさせて頂いております。
ないのです
髪のお悩みから、日頃のケア、スタイリングの状況など…
その上でヘアスタイルの話。
具体的にご希望のある方も、あまり決まってない方もいらっしゃいますが気にしないでください。お話伺いながら、こちらも提案させていただきます。
で、そうするとほぼ確実に
【似合う】
というワードが出てきます。
「〜したいけど似合うかどうかわかんなくて…」
「どんな髪型が似合いますか?」
「似合えばなんでもいいです!」
「私、ショートは似合わないんです」
「似合う」髪型とは
そりゃそうです。似合う方がいいに決まってます。私も自分の髪には無頓着ですが、似合うなら似合ってる方がいいです。
みんな、「似合いたい」んです。
もちろんです。
その上で、敢えて言うと…
あんまり気にしなくて大丈夫です。
ホントに。
お客様にも実際そうお伝えしてます。
ちょっとその「似合う」を気にしなくていい理由をまとめてみます。
1.そもそも「似合う」って結構ファジーな言葉
たまに自分だと「あー切り過ぎちゃったかな〜変かな〜」と思ってても、その後、家族や友達にベタ褒めされることってありますよね。
また、悲しいですが、勇気を出してバッサリスタイルチェンジして、ルンルンで帰ったのに、そんな気持ちを切り刻む他者からの痛恨の一言
「前の方が良かった」
これをくらうとかなり引きずります。このセリフのせいで短くできない女性も多いです。
はたまた、人によって評価が分かれることもないですか?賞賛派と「前のが良かった」派と。
もうしっちゃかめっちゃかです。
2.「似合う」を決める要素もいろいろ
「似合う髪型」とは「何に」似合うのか。
おそらく「骨角」「顔のパーツ」「髪質」を見極めて…と思う方が多いかと思います。
その通りですが、そもそも「その人」に似合わせるのが最大の第一条件です。
だって、
普段EMODAとかMURUA着てる方に、どんなにバランスがバッチリでも、みくりさんヘアは勧めないしやりたいと言ってもたぶん止めます。
極端ですがw
実際は服装や話してる感じなどから察するようにしますが、「意外と見かけによらず」と言うこともあるので、やっぱり最低限のコミュニケーションは必要なんだとおもいます。
そしてわたしが一番もったいないと思うのが
「似合う」にとらわれると選択肢が減る
たぶん、「似合う」を一番の目的に話を進めてしまうと、ヘアスタイルの決め方が消去法になるんです。
つまり「これは(こういうのは)似合わない」を決めるやりとりになってしまいがちです。
そしたら、そこで似合わないジャッジされちゃったものって今後もできなくなるじゃないですか。しかも本当に似合わないかを知ることなく。
なんかそれがもったいなくて、
できれば自分はもしも「似合う」を大事にするなら
「コレも似合うな〜」
「こうしても似合うな〜」
「このまんまで似合ってるしな〜」
「でも思い切ってこうしちゃっても似合うしな〜」
とか言いたいし、実際言ってます。
でもそうしたら決まんないのでw
なので、
オススメは
自分の好み最優先
「似合う」よりも「好き」「嫌い」、または「やってみたい」を優先する方が、圧倒的に仕上がりに気に入って、翌日以降ハッピーな確率が高いと思います。
具体的に「こうしたい」が無くても、
「こんな雰囲気になりたい」
「○○な女性に見られたい」
とか、抽象でも全然良いと思います。
もちろなんでもできるわけではなく、それが難しい時もあるし、変化しないのが一番良い時もあります。
でも、
それを正しく判断しつつ最終的に「似合わせる」のが美容師の仕事です。
「似合わなくしよう」とか思ってる美容師なんていないですからね。それでやってみてダメだったら成田のせいです。
……
っていうのをたまにお客様と話したりしてます。
もちろん似合うに越したことはないし似合わないとダメです。ただ、そこ優先すぎると勿体無いかも…っていう戯言でした。
皆様の選択肢が広がりますように。