美容師が市販のカラー剤でセルフカラーしてみた

最近急速に話題に上がってる

市販のカラー剤でのトラブル問題

沢山の美容師さんがブログ等で、ちゃんと美容室で安全なカラーリングを呼びかけています。

私も書こうと思ってましたが、むしろみなさん充分すぎる情報出してるし、

なんか…

私はリアルに
実体験しちゃおう と思います。

ちょうどカラー伸びて色も落ちて酷い状態だったし

お客様には絶対してほしくないけど、自分もただサロンカラー勧めるのが常識な環境なのでむしろこの機会に実際に感じられるものもあればと。

やっちゃいましょう。10数年ぶりの市販カラーを!

そして晒そう、見苦しいBeforeを!

根元3センチくらい伸びてます。美容師失格ですね。
そして何気に白髪が急増してました…

Before

・3センチ程の新生部。既染部(毛先)10レベルブラウン。

・白髪がちらほら。

・ショートのくせに毛先かなりパサつき。

・太くも細くもなく。おそらく普通毛。

予測

・そのまま塗っても根元と毛先は割となじむのでは(根元のほうが体温で薬の効果が高まりやすいから)。

・うっすらでいいから白髪も染まればいいのに。

・しみる心配はしてない。しみたことがない。

・色味はパッケージ程はもちろん期待してないけど、程よくアッシュになる。

やってみた

美容師になってからだと発見が多くて面白い。

道具がこんなに違うのか

これ


ぐわし。


これさぁ、、


ブカブカで辛すぎる!!

これから繊細な作業するんだから!ピタッとこないとピタッと!!

1剤35g、オキシ70g

2倍ってことね。結構攻めるな!

・アプリケーターだから混ぜるの簡単

オキシの入ってるアプリケーターに1剤入れてシャカシャカ振るだけ。美容師としてはどの位ちゃんと混ざったか見れないのがちょっと不安だけど、楽は楽。

アプリケーターだから塗布も楽ちんかな。


難しすぎる!!!!

説明書には「襟足から〜」とか「根元から〜」とか親切に書いてたけど、自分には全く無理でした。

頭にビャーッと出してぐちゃぐちゃもみこみ…

最終的には手に薬全部出してから頭にぐちゃぐちゃもみこみ…

刷毛をくれ!誰か塗ってくれ!

そもそもこんな頭にに擦り込むような方法危険すぎる。
(私が不器用なだけかもだけど。でも確かに学生の頃こんな感じでやってたな〜と思い出す。)

上手な人とかいるの?

そして意外なことに(意外じゃないか)ちょっとヒリヒリした。

少しこのチャレンジを後悔…

で、そんなこんなで20分程置いてシャンプー。

終わりました…

結果。

・根元の根元が明るくなった

(上手く塗れば回避できるんだろうけど…)

・色味は予測してたもののやっぱり薄め
(というか、パッケージの色が極端な気が…一応元の明るさによって違うのは明記してるけど…)

シャンプーしても頭皮痒い!
(そりゃあんな塗り方したから。でもほとんどの人がそうするしかないのでは)

シャンプーしても臭いが残る!
(結構ツライ。予想以上に臭う。)

ニュースでは、カラーリングで最も怖い「ジアミンかぶれ」がフォーカスされてますが、それ以外にも充分リスクはあります。

サロンでは、

・コートオイルで頭皮を保護。

・お客様の髪の状態に合わせて薬剤選定。色味の強さも明るさも薬剤のパワーも。最小限の負担で最大の結果を出すことができる。

・前処理として、ダメージ部を保護して薬剤の反応をやわらげたり、より発色を良くしたり。

・後処理で、残留アルカリ等を除去。カラー後に髪の毛内部に残ってるダメージの要因を最大限除去。これにより臭いもかなり無くなります。
薬剤で受けた頭皮の負担を解消できるものも。

他にもデザインカラーだったり、黒染めしなきゃいけない時のギリギリコントロールだったり、ダメージポイントを見極めた塗布テクニック、ウェットで塗ったりドライで塗ったり…

プロはいろんなことを考え、必死で身につけた知識、テクニックで、お客様一人一人に最適なオンリーワンの施術をしています。

ただ、それがなんとなくいつも通り進めているとそれが当たり前で、価値がわからなくなったりしてるから、市販カラーをする方もまだいるのかも。

もっと美容師が伝えてかないと。

そして圧倒的テクニックで仕上げ続けないと。

私も何か証明できるかと、自分の興味本意でノリでやってみましたがもうこんなことは無いでしょう…

お客様には全力で最高のカラーリングを提供し続けます。

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